第6章:配当金と株主優待に出会って知った、株の“ほっこり力”
デイトレードで感じたスリルと達成感。でも、同時に気づいたのです。
「毎日こんな緊張感を抱えていたら、心が疲れてしまうかもしれない」と。
そんな時期に、私の投資観を大きく変える出来事がありました。初めての配当金通知と、株主優待のお知らせ。
スマホに届いた1通のメール。証券会社から「配当金振込のお知らせ」。金額は数百円。でも私はそのとき、思わずニヤけてしまいました。
「あれ?持ってるだけで、お金が入ってきた…?」
この瞬間、投資に対するイメージが180度変わったのです。
配当金=“働かなくても入ってくるお金”という衝撃
投資を始める前は、「配当金って、お金持ちがたくさんもらうもの」だと思っていました。
でも実際は、私のような初心者が保有していた1株でも、ちゃんと利益の一部が分配される。それが“配当金”の力なんです。
それから私は、高配当銘柄に注目するようになりました。銘柄選びの基準も、「短期で上がりそう」ではなく、「安定して配当を出している企業」「連続増配している企業」へとシフトしました。
高配当株を見るときのチェックポイント
- 配当利回り:3〜5%程度が目安
- 配当性向:50%以下が理想的(無理のない分配)
- 業績の安定性:売上や利益が安定しているか
- 過去の配当履歴:減配していないか
株主優待の“楽しさ”に目覚めた瞬間
そしてもうひとつの魅力が、株主優待。
最初に届いたのは、某食品メーカーの自社商品詰め合わせ。中にはレトルト食品やドレッシング、スープセットなど、普段買わないようなちょっと贅沢な品がぎっしり。
届いた瞬間、思わず「ありがとう…!」と声が出ました(笑)
投資というと「数字ばかりの世界」と思っていたけれど、こうして“生活に届く実感”があると、一気に身近に感じられるのです。
初心者におすすめの株主優待(2025年時点)
- オリックス:カタログギフトが魅力
- イオン:キャッシュバック優待カード
- すかいらーく:外食券で家計が助かる
- 日本マクドナルド:食事券で子どもも喜ぶ
「毎月の給料」以外の“ご褒美”があるということ
教員という仕事は、月給制でボーナスもほぼ決まっていて、変化が少ない。それは安心だけど、反面どこか味気なさもある。
でも、株主優待や配当金があると、ふとした日に小さな楽しみが届くんです。
- 月末に配当金が数百円入っていて、コンビニスイーツを買える
- 3月に株主優待が届いて、家族で外食に行ける
- お中元感覚で届くカタログギフトを選ぶ楽しみ
これが、「投資って生活を少しだけ豊かにしてくれる」と感じた瞬間でした。
配当投資は、心を安定させてくれる投資法
デイトレードでは1分ごとに株価が気になっていた私。でも、配当狙いで長期保有している株は、多少下がっても「まあ配当あるしな」と思えるようになります。
これは、精神的な安定剤のようなものでした。
株を持っているだけで、企業が頑張って利益を出し、その一部を還元してくれる。
「私って、この会社の一部のオーナーなんだ」
そう思うと、経済ニュースも他人事ではなくなってきます。
まとめ:数字じゃなくて“感情”が満たされる投資がある
この章では、私がデイトレードの世界から一歩引き、配当金と株主優待という「心がほっこりする投資」に出会ったエピソードをお伝えしました。
投資=儲けるため、という視点ももちろん大事。でも、それだけでは疲れてしまう。
投資には、「持っているだけで、嬉しい」「生活の中でちょっと豊かになる」そんな“やさしい価値”もあるということを、多くの人に伝えたいです。
次章では、積立NISAとの出会い。配当や優待とはまた違う、“時間を味方につける投資”について綴っていきます。
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