第1章:教員だった私が、投資に出会った日〜「え、株で生活してるの?」という衝撃〜
「え?それ、株で生活費を出してるってこと…?」
その言葉を聞いた瞬間、私は思わず手元の赤ペンを止めてしまった。場所は、いつもの職員室。生徒が昼休みに入ってほっと一息ついていた頃。何気なく交わされていた会話の中に、まさかこんな“お金の価値観をひっくり返す”一言が飛び出すなんて思ってもみませんでした。
発言したのは、いつもは無口で控えめな男性教員。「最近は配当金が入って、生活費の半分は株でカバーしてますよ」と、まるで天気の話でもするようにサラッと言うのです。
私は内心こう思っていました。「教員なのに?公務員なのに?そもそも投資って禁止じゃないの?」
この日を境に、私の中に眠っていた“お金”に対する探求心が、少しずつ目を覚まし始めたのです。
投資=ギャンブル?真面目な教員こそ感じる不安と偏見
正直、私はそれまで「投資=ギャンブル」「一部の富裕層の遊び」「リスクばかりで怖い」といった先入観を持っていました。加えて、自分が教員という立場であることもあり、どこか「そんな世界には関われない」と思い込んでいたのです。
実際、「公務員 投資 禁止」というキーワードを検索したこともあります。ですが、結論としては――
公務員でも法律に触れない範囲で投資は可能。FXや不動産投資、株式投資も、業務に支障が出ない範囲であれば基本的にOK。
この事実を知ったとき、正直ほっとしました。そして同時に、「今までの“知らない”は、自分の人生を狭くしていたのかもしれない」と思いました。
「お金のために働く」以外の選択肢があることに気づく
日本の教育では、お金の話は“タブー”になりがちです。授業でも習わないし、家庭でも「うちはお金がないから」などと否定的に語られることが多い。でも、それって本当にもったいないと思うんです。
私自身、投資に出会うまで、「お金は働いて稼ぐもの」「安定した職に就くことが一番の成功」だと信じて疑いませんでした。でも、同僚の先生の話を聞いて、こう思ったのです。
「お金って、働かせることができるんだ」
この気づきは、私の人生の価値観を静かに、でも確実に変えていきました。
投資初心者のリアルな悩み。「失敗したらどうしよう?」
とはいえ、「よし、投資を始めよう!」とすぐに決断できたわけではありません。実際には、そこから数ヶ月にわたって、私は悩みに悩みました。
- そもそも何から始めればいいかわからない
- 証券口座ってどこで作るの?
- 株価ってどうやって見るの?
- 失敗してお金が減ったらどうしよう…
このような不安は、投資を始めた多くの人が通る“道”なのかもしれません。私も例外ではなく、スマホで「初心者 株 始め方」「おすすめ証券会社 比較」など、何時間も検索したことを覚えています。
一歩踏み出すきっかけは「小さな好奇心」だった
そんな不安な気持ちの中でも、私の背中を押したのは――“小さな好奇心”でした。
「もしかしたら、自分にもできるかもしれない」
「少額で始めれば、損しても勉強代だと思えるかも」
そう思って、まずはスマホで証券口座の開設をしてみました。思っていたよりずっと簡単で、数日後には口座が有効になりました。
証券口座開設までのステップ(例:楽天証券)
- 公式サイトから申し込み
- マイナンバーカードで本人確認
- 数日後にログイン情報が届く
- 初期設定をして取引可能に
「え?これだけでよかったの?」
正直、拍子抜けするくらい簡単でした。
まとめ:投資を始める前の“心の準備”が、実は一番大事
この章で一番伝えたいのは、「投資を始める勇気」は、知識よりも“マインドセット”が大事だということです。
- 完璧な知識を得る前に、小さく始めてみる
- 怖いと思う感情は自然。逃げずに向き合う
- 「お金は育てるもの」という視点を持つ
たった一言の会話から始まった、私の投資人生。これが後に、人生の選択肢や心の余裕を増やしてくれることになるなんて、あのときの私は知る由もありませんでした。
でも、もしあなたが今「投資ってちょっと気になるな」と感じているなら、それはすでに“最初の一歩”を踏み出しているということ。
次章では、投資との出会いが「具体的な行動」へと変わっていった話をお伝えしていきます。
コメント