第7章:積立NISAで見えた、未来のお金の風景〜“時間”を味方につけるという投資
株主優待や配当金の“ほっこり体験”に癒された私は、より安定的に、そして確実に資産形成できる方法を探し始めました。
そんな中で出会ったのが、今や投資初心者の定番ともいえる「積立NISA」です。
そもそも積立NISAって?なぜこんなに人気?
積立NISA(正式には「つみたてNISA」)は、2018年に始まった政府主導の非課税制度。毎年40万円までの投資額に対して、最長20年間、運用益が非課税になります。
つまり、通常なら利益に対して20.315%かかる税金が「ゼロ」になるという、シンプルだけど超お得な制度。
しかも対象となる商品は金融庁が厳選した投資信託やETFだけ。ギャンブル性の高い個別株は除外されているので、初心者でも安心して取り組めます。
積立NISAの基本概要(2025年版)
- 年間投資上限:40万円(毎月約3.3万円まで)
- 非課税期間:最長20年間
- 投資対象:長期・分散・積立に適した公認ファンドのみ
- いつでも売却可能(途中でやめてもOK)
選んだのは「S&P500」と「全世界株式」
積立NISAを始めると決めたあと、悩んだのが「どのファンドを選ぶか」でした。
ネットやSNSで調べまくった結果、私は以下の2つを選びました。
- S&P500連動型インデックスファンド:アメリカの超優良企業500社に分散投資
- 全世界株式(オールカントリー):世界中の国にまんべんなく投資
この2つを半分ずつ、毎月1万円ずつ自動で積み立てる設定にしました。
最初の数ヶ月は変化が少ないけど、半年、1年と経つにつれて、徐々に「お金が勝手に増えている」感覚が芽生えてきたのです。
積立NISAがくれた“安心”という最大の価値
投資をしていると、どうしても短期的な値動きが気になります。
でも積立NISAの場合、こう考えるようになりました:
「上がっても嬉しいし、下がっても安く買えて嬉しい」
まさにこれが、時間を味方につける投資の最大の魅力。
毎月コツコツ積み立てて、20年後に「まとまった資産になっていたらいいな」と、少しずつ未来に期待できるようになったんです。
20年間積立した場合のシミュレーション(年利5%の場合)
- 毎月33,333円 × 12ヶ月 × 20年 = 元本 約800万円
- 運用益:約600万前後(合計 約1,400万円)※複利効果
※あくまで一例であり、元本保証はありません
積立NISAで変わった「お金」との向き合い方
積立NISAを始めて、私の中で“お金に対する考え方”がガラッと変わりました。
- 「とにかく貯める」から「育てる」へ
- 「今を切り詰める」から「未来を見据える」へ
- 「なんとなく不安」から「根拠ある安心」へ
以前は“節約”が安心材料だったけれど、今は“積立”が安心材料になりました。
まとめ:積立NISAは「未来の自分にありがとう」と言ってもらうための習慣
この第7章では、私が積立NISAを通じて、投資を「続けることの大切さ」に気づいた話をお届けしました。
派手な利益はないかもしれない。でも、積立NISAの良さは、“忘れてても資産が増えている”という、魔法のような仕組みにあります。
未来の自分に「ありがとう」と言ってもらうために、今、少しずつ積み立てる。
それだけで、何もしなかった未来とはきっと大きく違う景色が待っているはずです。
次回はいよいよ最終章。私がなぜFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指すようになったのか。そして、その夢を誰かに伝えたい理由をお話しします。
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